茶の湯とチェロ
日本の伝統文化「茶の湯」とチェロ音楽の融合イベント。アジアとのつながりを感じながら、心落ち着くひとときをお楽しみください。
日本の伝統文化である茶の湯の源流は、中国の禅宗寺院での喫茶儀礼にあります。
日本に伝来してから長い年月を経て独自の発展を遂げてきました。その発展過程においては、唐物(中国)や高麗物(朝鮮半島)のほか、ベトナムやタイなどの陶磁器を茶道具として取り入れるなど、アジア諸地域との交流も見られます。
「わび・さびの世界」とも呼ばれるように、茶の湯は静寂の中で行われるものというイメージがありますが、そこでは音が重要な役割を果たしています。
例えば、釜の湯が煮え立つ音。これは松籟の音とも呼ばれ、釜から立ちのぼる湯気とともにご馳走とされています。
他にもお点前中の音や、合図として使われる音など、さまざまな音が茶の湯における非日常を演出する手段として利用され、味わわれているのです。
今回はチェロと茶の湯に能楽の大鼓も加わり、舞台を作り上げていきます。
普段は交わることのない三者が舞台上でどのような化学反応を起こすのか。
音楽と茶の湯が紡ぎ出す非日常のひとときを愉しんでいただければ幸いです。
日時2025年2月15日㊏ 開場13:45/開演14:15/終演(予定)15:00
会場サントリーホール ブルーローズ
出演
門脇 大樹(チェロ)
片山 守実(武者小路千家正教授)
佃 良太郎(高安流 大鼓方)
プログラム
未定
券種
前売:一般 ¥2,500/会員 ¥2,000/学生 ¥1,000
当日:¥3,000
5公演セット券[前売りのみ/15日、16日はS席対象] 会員¥ 16,000(日本チェロ協会会員限定)
チケット取り扱い
[チケットぴあ] https://t.pia.jp
[サントリーホールチケットセンター] tel:0570-55-0017
(10 時~ 18 時 休館日・年末年始除く)
出演
門脇 大樹
チェロ
東京芸術大学附属高校を経て、同大学卒業。ビバホールチェロコンクール、日本音楽コンクール、ザルツブルク=モーツァルト国際室内楽コンクール等入賞多数。
ロームミュージックファンデーションより奨学金を得て、レッジョエミリア音楽院、アムステルダム国立音楽院にて研鑽を積む。
平成28年度エネルギア音楽賞受賞。現在東京音楽大学非常勤講師、神奈川フィルハーモニー管弦楽団首席奏者を経て日本フィルハーモニー交響楽団ソロ・チェロ奏者。
片山 守実
武者小路千家正教授
武者小路千家正教授
2013年、正教授を拝受。
これまで全国各所の博物館や美術館、神社仏閣をはじめ、各地で開かれる茶会に参加し、お点前などを行う。
海外からのお客様を茶の湯でおもてなしするだけでなく、海外に赴いてお茶を点てるなど文化交流活動も行ってきた。
茶の湯文化の普及・啓蒙活動や講演活動にも携わっている。
2012年、在ニューヨーク日本国総領事公邸で開催されたお茶会においてお点前を行う。
2014年、三越劇場の舞台にて小唄、舞踊とのコラボレーション企画に出演。
佃 良太郎
高安流 大鼓方
1981年生まれ。
東京藝術大学卒業。
人間国宝 安福建雄、柿原崇志、父佃良勝にそれぞれ師事。
これまでに大曲、翁、石橋、乱、道成寺を披く。
東京を拠点に全国の舞台で活躍するばかりでなく海外公演にも積極的に参加。
今までにバリ島、ルーマニア、オーストリア、香港、フランス、ドバイ、アブダビ、オマーン、ポーランドへ海外に能楽を広める。
2020年、コロナ禍のYouTube能楽談義配信から生まれたシテ、ワキ、狂言、囃子、と能楽の四役が一度に集う『能楽談ディズム』団員。
2024年に赤ちゃんから楽しめる能楽囃子ワークショップ『つっちょん会』を主催。
重要無形文化財総合指定保持者
能楽協会東京支部会員。