ブルーローズ・バレンタイン・ナイト
バレンタインの夜に開催される、古楽器とジャズの融合をテーマにした特別なコンサート。
心温まる音楽のひとときをお楽しみください。
聖バレンタインの夜、クラシック音楽の殿堂とされるサントリーホールのブルーローズにジャズと古楽器の名手が初めて出会い、コラボする特別なコンサート。
自ら活動のボーダーを軽々と乗り越えて行こうとする魅力的なチェロ奏者達、なかでも現代を代表する即興演奏のスペシャリスト達が、それぞれ信頼する仲間達と共にこぞって登場し、ライブならではのアクティブで魅惑的な演奏を繰り広げます。
お送りする曲は350 年前、三十年戦争をきっかけに生まれた特殊奏法の嵐のような作品から、思わず踊り出さずにはいられないチック・コリア作品まで、途方もなく広い時間軸から繰り出される唯一無二の音響空間が皆様を包み込みます。
クラシック音楽の殿堂ブルーローズが名門ジャズクラブを彷彿とさせる雰囲気に姿を変える特別な夜。彼らの奏でる刺激的な音色は、新たな音楽の方向性を指し示してくれる事でしょう。
日時2025年2月14日㊎ 開場18:30/開演19:00/終演(予定)21:30
会場サントリーホール ブルーローズ
出演
上森 祥平、上村 文乃、北口 大輔、小林 幸太郎、西谷 牧人、ステファン・ブラウン(チェロ)
黒木 岩寿(コントラバス)、阪永 珠水(ヴァイオリン)、重岡 麻衣(チェンバロ) 、鈴木 潤(ジャズピアノ)、菅沼 起一(リコーダー)、林 正樹(ジャズピアノ)、マレー 飛鳥(ヴァイオリン)
プログラム
H.I.ビーバー:バッタリア
C.コリア:スペイン、他
券種
前売:一般 ¥4,500/会員 ¥4,000/学生 ¥2,000
当日:¥5,000
5公演セット券[前売りのみ/15日、16日はS席対象] 会員¥ 16,000(日本チェロ協会会員限定)
チケット取り扱い
[チケットぴあ] https://t.pia.jp
[サントリーホールチケットセンター] tel:0570-55-0017
(10 時~ 18 時 休館日・年末年始除く)
出演
上森 祥平
チェロ
ソロ・室内楽・オーケストラ・また数多くの生徒を輩出する等、あらゆる分野で活躍。
日本音楽コンクール優勝後、渡独。ヴォルフガング・ベッチャー氏のクラスで学び、国家演奏家資格を得てベルリン芸術大学を卒業。
バッハ無伴奏チェロ組曲と多様な作品を組み合わせた全曲公演は、ブリテン無伴奏チェロ組曲、及びブラームス3大ソナタを加えた全曲公演へプログラムを拡大。毎年各方面から絶賛を受け続けている。活動が評価され第14回齋藤秀雄メモリアル基金賞を受賞。ラ・フォル・ジュルネ“熱狂の日”音楽祭、 東京・春・音楽祭をはじめ、NHK・BS・FM他出演多数。小林研一郎、下野竜也等各氏の指揮のもと国内主要オーケストラと共演。京都市立芸術大学准教授、相愛大学非常勤講師。神奈川フィルハーモニー管弦楽団特別契約首席チェロ奏者。京都市文化芸術特別奨励者。京都府文化賞奨励賞受賞。
Mina Kitano(HTJ)
上村 文乃
チェロ
幼少期より国内外のコンクールに数多く入賞。 オーケストラとの共演や国内外での室内楽での演奏も高く評価されている。 モダンチェロの演奏にとどまらず、ピリオド楽器を用いた歴史的演奏法にも意欲的に取り組み、双方において第一線で活躍の場を広げる稀有なチェリストである。 明治安田QOL海外助成、文化庁海外研修、ロームMFより助成を受け、2013年より渡欧。独ハンブルク音大、瑞バーゼル音楽院に留学。 近年では能楽師の青木涼子氏の個展に出演、能とチェロの現代曲世界初演を行い好評を博す。 古楽器に於いては、バロックから近代までさまざまなさ時代区分を弾き分ける奏者として高い評価を受けている。バッハコレギウムジャパンメンバー。 毛利伯郎、堤剛、アルト・ノラス、イヴァン・モニゲッティ、ソル・ガベッタ各氏に、古楽科にてクリストフ・コワン氏に師事。
2022年ホテルオークラ音楽賞、2024年斎藤秀雄メモリアル基金賞受賞。
SHIGETO IMURA
北口 大輔
チェロ
東京藝術大学卒業、同大学院修士課程修了。ソリストとしてオーケストラとの多数の協演や幅広いレパートリーでのリサイタル、また室内楽奏者として音楽専門誌等からも高い評価を得ている。特に無伴奏チェロにおいては自身の編曲、作曲により新たな演奏境地を開拓しており、バッハの「ゴルトベルク変奏曲」のチェロ独奏版はその革新的な取り組みを評価され2022年度音楽クリティック・クラブ賞奨励賞を受賞。楽譜も全音楽譜出版社より出版され、各方面より大きな反響を呼んでいる。
これまでにアゼリア推薦新人賞、平成12年度大阪府舞台芸術奨励新人賞、平成31年度大阪文化祭賞奨励賞、令和2年度兵庫県芸術奨励賞など受賞多数。
東京都交響楽団チェロ奏者、九州交響楽団首席奏者、同楽団首席客演奏者を歴任し、現在日本センチュリー交響楽団首席奏者、パシフィックフィルハーモニア東京客演ソロ首席奏者。大阪音楽大学特任准教授。
小林 幸太郎
チェロ
桐朋学園大学音楽部を首席で卒業。チェロを倉田澄子氏に師事。
桐朋学園チェロアンサンブルの常任アレンジャー、コンサートマスターを経て、チェリスト、作編曲家として国内外多数のアーティスト、団体と共演、音楽制作に携わっている。
これまでに奇跡のチェロアンサンブル、東京チェロアンサンブルをはじめとする常設団体、NHK交響楽団、読売日本交響楽団をはじめとするオーケストラセクション、桐朋学園、東京藝術大学をはじめとする音楽大学等国内ほぼ全てのチェロアンサンブルの楽曲制作を一手に担っている。
クラシック以外の分野ではNHK、日本テレビ、テレビ朝日をはじめとするテレビ番組への楽曲提供および出演、各種CMや映画、ゲーム音楽等の制作、レコーディングに携わる。
現在felix音楽ホール、LapiStudio館長、奇跡のチェロアンサンブル、高嶋ちさ子 with Super Cellistsメンバー、アレンジャーとして活動。
西谷 牧人
チェロ
奈良県出身。
東京藝術大学及び同大学院、米国インディアナ大学を修了。
河野文昭、菊地知也、堤剛、ヤーノシュ・シュタルケルの各氏に師事。
兵庫芸術文化センター管弦楽団、東京交響楽団首席チェロ奏者、東京藝術大学非常勤講師を歴任。
2013年度青山音楽賞受賞。
オーケストラ、室内楽、ソロの活動の他に大谷康子弦楽四重奏団、東京グランドソロイスツ、霧島国際音楽祭、テレビ朝日「題名のない音楽会」など多数出演。
2015年、自作自演弦楽ユニット「清水西谷」を結成、全曲オリジナル作品による「KODO」「TRIO」をリリース。
現在はバッハから現代音楽、ジャズ、タンゴ、ポップス、自作自演までジャンルを超えて多岐にわたる演奏活動を展開している。
弦楽アンサンブル「石田組」、トリオ・ジャパン、ハルカストリングス各メンバー。
2024年より愛知県立芸術大学准教授。
ステファン・ブラウン
チェロ
ハンブルクとベルリンの大学で、クラシックとジャズのチェロを学ぶ。
ベルリン・ドイツ交響楽団、ハンブルク、NDRビッグバンド他、数多くの人気アーティストと共演を重ねる。2010年、ブカレスト国際ジャズコンクール1位。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン・オペラハウス、アムステルダム・コンセルトヘボウ、パリ・オリンピア劇場、台湾国際チェロフェスティバル、ボストン・ニュー・ディレクションズ・チェロフェスティバル、トロント・ジャズ、ウンブリア・ジャズ、モントリオール・ジャズ、ローザンヌのクリエイティブ・ストリングスなど、様々な国際フェスティバルやホールで演奏。
ソリストとして、あるいはトリオやデュオでのコンサートは、時には、電子音響効果を使用し、バロック音楽からジャズのスタンダード、そして自作曲まで、幅広い音楽を披露し、観客を驚かせている。
卓越されたテクニック、洗練されたリズム、メロディは、チェロの革新的な奏法を伝えており、21世紀で最も多才な即興演奏家の一人である。
ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学とリンツのアントン・ブルックナー私立大学で教鞭を執り、世界中でチェロと即興演奏のマスタークラスを行っている。
www.stephanbraun.com
黒木 岩寿
コントラバス
東京芸術大学卒業、同大学院修士課程修了。
安宅賞、福島賞受賞。’90~’03東京芸術大学管弦楽部講師、’01~’08神奈川フィルハーモニー管弦楽団首席コントラバス奏者、’09に東京フィルハーモニー交響楽団に移籍、首席コントラバス奏者に就任、現在に至る。
室内楽ではM・アルゲリッチ、Y・バシュメット、モディリアーニ・カルテット、J・リン等と共演。
オーケストラの活動の他にバロックバンドのラ・ストラヴァガンツァ東京主宰。指揮者の沼尻竜典氏と共に室内管弦楽団TMPの立ち上げ(’90)から現在まで参加。
バンドネオン奏者の三浦一馬氏率いるキンテート、東京グランド・ソロイスツのメンバー。
近年プロデュースにも力を入れ、’16~’20ムジカーサ、’19~’24長野市芸術のプロデューサー。
東京の春音楽祭ではストラヴィンスキーの兵士の物語のプロデュース、演出を手掛ける。
自らの企画&台本の文化人類学講座はvol,5を重ねている。
桐朋学園芸術短期大学、洗足音楽大学、昭和音楽大学、大分県立芸術文化短期大学講師。
阪永 珠水
ヴァイオリン
東京藝術大学音楽学部附属音楽高校を経て同大学音楽学部器楽科ヴァイオリン専攻を卒業。
学部在学中より古楽に興味を持ちバロックヴァイオリンを弾き始め、その後同大学院古楽科を修了。
学部卒業時に同声会賞を、大学院修了時に大学院アカンサス音楽賞を受賞。
2018年からはスイスのバーゼル・スコラ・カントルムにてルネサンスからロマン派までの歴史的奏法と理論を学び、2つの修士課程を最優秀の成績で修了。
同時にスイスを中心にヨーロッパ各地で演奏活動を行った。
2023年に日本に帰国し、現在はバッハ・コレギウム・ジャパン、オーケストラ・リベラ・クラシカ、アントネッロ、エクス・ノーヴォ、ラ・ムジカ・コッラーナなどの公演や録音へ参加する他、モダンのオーケストラやアンサンブルでも演奏している。
これまでにヴァイオリンを牧野郁子、篠崎史紀、岩崎裕子、玉井菜採の各氏に、バロックヴァイオリンを若松夏美、アマンディーヌ・ベイエの各氏に師事。
︎FUKAYA Yoshinobuaura Y2
重岡 麻衣
チェンバロ
東京藝術大学古楽科チェンバロ専攻卒業。
同大学院修士課程古楽科フォルテピアノ専攻修了。
ブルージュ国際古楽コンクール奨励賞受賞。
ブリュッセル王立音楽院を名誉賞付きディプロマを得て卒業。
チェンバロ・通奏低音奏法を鈴木雅明氏、フォルテピアノを小島芳子、ボヤン・ヴォデニチャロフ、ピート・クイケンの各氏に師事。
2008〜13年ベルギー・アントワープ王立音楽院フォルテピアノ科客員教授。
「バッハ・コレギウム・ジャパン」など国内外の古楽団体や在京オーケストラに、チェンバロ・オルガン・フォルテピアノによる通奏低音奏者として多数出演している。
最新盤「モーツァルト&ベートーヴェン:フォルテピアノと管楽器のための五重奏曲」(ALM RECORD)は『レコード芸術』特選盤に選ばれている。
現在ソロ・アンサンブル等の活動を活発に行うと同時に、後進の指導にも力を入れている。
桐朋学園大学古楽器科嘱託演奏員。
https://www.maishigeoka.com
鈴木 潤
ジャズピアノ
鍵盤プレイヤー・作曲家。
シンプルなメロディーと間、ダンスグルーブを追求。
作曲作品「琵琶湖組曲~カリブのトビウオ、隔たれたピンク貝~」(初演:北口大輔 2018)アルバム「森の鏡/街の鏡(2017)」。
国内外のレゲエアーティストやLamp、千尋などをサポート。
NHK教育テレビ出演・編曲や、大学やオーケストラでの即興音楽ワークショップの実践講義なども。
https://linktr.ee/suzukijun
菅沼 起一
リコーダー
京都市出身。
東京藝術大学音楽学部古楽科(リコーダー)を経て、同大学院修士課程(音楽学)を修了。
大学院アカンサス音楽賞受賞。
同大学院博士課程在籍中、日本学術振興会特別研究員(DC1)を務める。
バーゼル・スコラ・カントルム(スイス)音楽理論科を経て、フライブルク音楽大学(ドイツ)との共同博士課程を最高点(Summa cum laude)で修了し博士号を取得。
スコラ・カントルムで記譜法の授業を担当するほか、ルドルフ・ルッツ指揮J. S. バッハ財団による演奏会シリーズに参加するなど、リコーダー演奏と音楽学研究の二足の草鞋を履いた活動を行なっている。
2019~20年度ローム・ミュージックファンデーション奨学生。
2021年度日本学術振興会育志賞受賞。
2024年度より京都大学にて博士研究員(日本学術振興会特別研究員PD)、洗足学園音楽大学非常勤講師、ピティナ音楽研究所協力研究員。
林 正樹
ジャズピアノ
ピアニスト、作曲家。
1978年東京生まれ。
自作曲を中心とするソロでの演奏 や、「林正樹グループ」「間を奏でる」などの自己のプロジェクトの他、小野リサ、アン・サリー、マレー飛鳥、藤本一馬、徳澤青弦など様々な音楽家とアコースティックな演奏活動を行なっている。
「Banksia Trio」「菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール」などのグループにも在籍中。
多種多様な音楽的要素を内包した、独自の諧謔を孕んだ静的なソングライティングと繊細な演奏が高次で融合するスタイルは、国内外で高い評価を獲得している。
三宅純、椎名林檎をはじめ多岐に渡るアーティストのスタジオワークにも数多く参加。
2021年公開の映画「すばらしき世界」(監督、脚本:西川美和、主演:役所広司)の音楽を担当し、第76回毎日映画コンクール音楽賞を受賞。
最新作は2023年発表の「Blur the border / 林正樹グループ」。
Satoko Omor
マレー 飛鳥
ヴァイオリン
4才からVn Pf を学びジュニアオーケストラに在籍。
幼い頃は抽象画家である母に同行、自然の中で自由にヴァイオリンを弾いて育った。
東京芸術大学でクラシックを学ぶ。
「Aska Strings」を主宰し数多くの録音やコンサートツアーに参加。
10年続いた国際交流基金主催のパンアジアンプロジェクトAsian Fantasyの音楽監督を歴任, 日韓音楽祭, 飛鳥Acoustic Unit, Gaia Cuatro等50カ国以上の海外公演を行う。
また、「カリギュラ」「イリアス」など多数の演劇の音楽監督、サントリー天然水などのCM、Final Fantasyの編曲など作編曲活動多数。Bessy Music Award in NY.
最近は、毎年のGaia Cuatroヨーロッパツアー、居住地St Louisでのライブ活動、日本では林正樹や北村 聡との継続duo、井上鑑との RHM, No Nukes Gig, 狭間美帆m-unit, E.violinユニットA-Un, ハルカストリングス,弦楽器即興ワークショップなど。
2024年はマリアシュナイダー特別オーケストラのコンミスを務めた。ソロとグループで41枚のCD発売。
Sound&Breath (Duo w北村聡)、 Infinity (Michele F.World Trio)
Cosmic Scale(A-Un)、Fluflu (Duo w林正樹) 、風の中の夢(Harka Strings )他
www.askaviolin.com
Instagram: aska.violin